【検証】カゴヤのVPSを実際に使ってみました

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この記事は、筆者が実際に使ってみた体験をもとに書いています。カゴヤのVPSは意外に知られてはいませんがスペック、料金そしてサポートでおすすめです。VPSの乗り換えの方や、これからVPSを利用するのでいい業者を探している方に、この記事が役立つことを願っています。

>カゴヤのVPSの公式サイトを見る

基本的なスペック

カゴヤのVPSの仕様

最近カゴヤはVPSに力を入れています! 2017年6月にKAGOYA CLOUD/2としてリニューアルして、ラインアップを増やし新たなサービスを開始しました。これまではOpen VZタイプでしたが、今回のリニューアルでKVMタイプが加わり、1契約で2つのタイプが使えるようになりました。
それぞれのタイプは仮想化技術の名前で、パッと見KVMの方がスペックは上で、割高です。もちろん違いやメリット、デメリットはいろいろありますが、カゴヤはKVMを手の届きやすいサービスにまとめているので、おすすめですね。それでは、まずはスペックを計測してみましょう。

詳しい計測値

ターミナルエミュレータで実際に計測した数字です。今回はOpen VZ CPU3コア、メモリ 1GBプランで計測しています。他社の人気プランでさくらのVPSと単純に比較すると、カゴヤの方がわずかに劣っているスペックもあります。
さくらはKVM、カゴヤはOpen VZの違いはもちろんありますが、カゴヤの方が月額費用は安く初期費用は不要で、日割課金もしてくれます。なんといってもカゴヤは最低契約期間の制限がなく、検証用途など利用期間を限定している利用者にとってはありがたいですね。

cpuinfoコマンドで計測

ベンダーID GenuineIntel
CPUファミリー 6
モデル 63
Model name Intel(R) Xeon(R) CPU E5-2640 v3 @ 2.60GHz
ステッピング 2
microcode 56
CPU MHz 2599.885
キャッシュサイズ 20480 KB
physical id 0
siblings 16
core id 0
CPU cores 8
apicid 0
initial apicid 0
fpu yes
fpu_exception yes
cpuid level 15

UnixBenchコマンドで計測

2つのレジスタを使ってシステム(整数)プログラミングの性能 29981958
浮動小数点演算性能 4131
関数の呼び出し性能 3252
ファイルのコピー(バッファサイズ1024バイト) 510130
ファイルのコピー(バッファサイズ256バイト) 168061
ファイルのコピー(バッファサイズ4096バイト) 1226035
パイプ処理のスループット 1256252
パイプベースのコンテキストのスイッチング処理 178430
プロセス作成 8267
システムコールでのオーバーヘッド 1980513
1つだけシェルスクリプトの実行 7377
8つ同時にシェルスクリプトの実行 1702
System Benchmarks Index Score(総合評価) 1320

(注) 3 CPUs in system; running 1 parallel copy of testsの数値

OSテンプレートのラインアップ比較

見てお分りのようにKVMとOpen VZとでは、2017年9月現在かなり違っています。

KVM

OpenVZ

違いと選択するポイント

項目 KVM OpenVZ 選択するポイント
選択の幅 8種類(5つのOS) 19種類(3つのOSと4つのパッケージ) 用途限定→KVM
検証用→Open VZ
WordPress すぐに使いたい→Open VZ
開発環境(基本) 有(LAMP / LEMP) すぐに環境が欲しい→Open VZ
ISOイメージ 利用可 利用不可 好きなOSを使う→KVM
ローカルネットワーク
ロードバランサー
利用可 利用不可 大規模サイトで負荷分散→KVM
料金(同一スペック比較) 高い 安い 小規模サイトでミニマムスタート→Open VZ

2つのラインアップで、より多くの目的やユーザーに対応していることがわかります。KVMは、高いアクセス数の大規模サイトを運用する上級者向け。一方Open VZは、検証中心やコストを抑えたいVPS初心者から中級者向けと考えられます。
筆者のイメージですが、カゴヤはもともと通好みなので、これでVPSの利用者は増えるような気がしています。

使ってみたいサービス

【KVM】ローカルネットワーク

インターネット側から一台のサーバーにみえる、複数サーバー構成のローカルネットワークを容易に組むことができます。設定方法はオンラインマニュアルに公開されています。これなら設定は少なく、VPSの利用者なら誰でも組めそうです。

【KVM】ロードバランサー

(イメージとして、ベアメタルサーバーの専用ロードバランサーのイラストを引用)

人気Webサイト運営で、アクセス集中時にサーバーダウンを防ぐ負荷分散方式です。こちらもコントロールパネル上で、簡単に設定できます。設定方法はオンラインマニュアルに公開されています。バランシング方式には、基本的な3種類から選択できます。これが、1日わずか39円(月々1,080円)で利用できるので驚きです。

【Open VZ】スペック変更

イベントのプロモーションなどでアクセス集中が事前にわかっている場合だけ、高いスペックに変更し、終了したらもとに戻すことができます。これで余分なコストを軽減できます。即座に変更が反映されるようで、びっくりです。
KVMにも同様の機能がありますが、アップはできてもダウンはできません。ご注意ください。

実際に使ってみた雑感

申し込み方法

カゴヤの特徴

  1. KAGOYA CLOUD/2に申し込めばKVMもOpen VZも両方利用可
  2. 試用不可だが、初期費用不要で利用料は日割計算
    万一気に入らないときは、何か月も利用料金を払い続けることなく、すぐにキャンセルできます。KVMの最安プランなら、日割24円の支払いだけで済みます。
  3. 申し込み方法はオンラインと郵送の2種類
    オンラインではWebサイト上で手続きは完了し、クレジットカードでの決済後すぐに利用できます。郵送では書類を書いたり送付したりする手間があり、すぐにはサービスを使えませんが、支払方法が口座振替なので法人ユーザーには便利ですね。
  4. 共用、専用またVPSなどのサービス毎に申し込みページが違う
    こちらがKAGOYA CLOUD/2の申し込みページです。

申し込み方法の選択

まずはこちらのページにアクセスし、希望の方法のボタンをクリックします。今回は「オンラインでのお申し込み」の方で説明を進めます。

Step1 規約の確認

「利用規約」と「個人情報の取り扱いについて」を読んでから、同意のチェックボックスをクリックして、次ページに進みます。大量の文章を読むのは面倒ですが、大事なことが書かれているので確認は必要です。トラブル時の対処ルールのようなことも書かれています。念のためですが、重要事項は他でも書いてあるので見落とすことはないと思います。

Step2お客様情報の入力~Step5お申し込み完了

あとは利用者の情報を記入して登録(Step2)し確認(Step3)した後、クレジットカード情報の入力(Step4)をすると手続きは完了(Step5)します。上のキャプチャー図はStep2の一部ですが、ほかは画面にそって入力すれば大丈夫です。

仮想専用サーバーをつくる!

ここからいよいよ本題に入ります。カゴヤのVPSの場合は、コントロールパネル上では次のような流れで操作をします。

  1. KAGOYA CLOUD/2のコントロールパネルにログインする
  2. KVMかOpen VZの好きな方を選ぶ
  3. 「インスタンス」を作成する
  4. スペックをプランの中から選ぶ
  5. OSやアプリケーション(WordPressなど)をテンプレートの中から選ぶ
  6. SSH接続用のログイン用認証キーを設定する
  7. SSHで接続できるか確認して、OKであれば完成!あとはいつも通り

ところで(3)のインスタンスとは今回の場合、VPSサービスで動かす一つひとつのサーバーの意味があります。物理的なサーバーを、複数のインスタンスで共用しているとも言えます。

(参考)1インスタンスに収容できるファイル数に上限はありますか?

それでは上の(1)から(7)のやり方を順番に説明しながら、仮想専用サーバーを実際につくっていきましょう。

(1) KAGOYA CLOUD/2のコントロールパネルにログインする

アカウントは、カゴヤからきた登録完了メールに書かれているので、それを入力します。パスワードは、申し込み者が申し込み時に設定したものを入力します。よければログインボタンをクリックして、ログインします。

(2) KVMかOpen VZの好きな方を選ぶ

画面の一番上のメニューに、KVMとOpen VZのボタンがあるので、作成したいインスタンスの方をクリックしてください。今回はサンプルとして、KVMでインスタンスを作成します。

(3) インスタンスを作成する

インスタンス一覧画面が表示されたら、右端のインスタンス作成ボタンをクリックします。

(4) スペックをプランの中から選ぶ

インスタンス作成画面が出たら、最初に希望のスペックを選択します。例えば24円/日のスペックを選ぶときは、料金が表示されている枠をクリックします。すると図のように枠の色が他と変わり、選択されていることがわかります。

(5) OSやアプリケーション(WordPressなど)をテンプレートの中から選ぶ

同じインスタンス作成画面で、次はOSなどを選択します。サンプルではCentOS 7 64bitの場合です。上の(4) スペックと同じようにクリックして選択状態にしておきます。

この欄は、KVMとOpen VZは選択内容が違います。ポイントは次の2つです。

  • Open VZでは、アプリケーション(WordPressなど)も選ぶことができる
  • KVMでは、利用者独自のOSも使える(ISOイメージのアップロードで可能)

(6) SSH接続用のログイン用認証キーを設定する

引き続きインスタンス作成画面で、ログイン用認証キーを設定します。まず画面右側のログイン用認証キー追加ボタンをクリックします。すると下の画面がポップアップされます。

ログイン用認証キー名欄には、自動的にキー名が入っています。わかりやすい名前に変更することもできます。メモ書きしたいことがあれば備考欄に書いて、よければ登録ボタンをクリックします。
するとログイン用認証キーファイルのダウンロードを促す画面が表示されるので、必ずダウンロードしてしっかり保管してください。SSH利用時に使います。
詳しくはこちらの公式マニュアルをご覧ください。


ポップアップは消えて元の画面に戻ったら、使いたいログイン用認証キーを選択します。すでに登録したキーがあれば、ここに表示されるので選択することもできます。

その他コンソールログインパスワードやインスタンス名などを入力して、料金をチェックした後、画面の一番したらインスタンス作成ボタンをクリックします。これでインスタンス登録は終了し、ログイン用認証キーの欄に追加されます。

(7) SSHで接続できるか確認して、OKであれば完成!

(6)で作成したSSH接続用のログイン用認証キーを使って、お使いのTera Termなどのターミナルエミュレータよりインスタンスにログインすることができます。必要に応じて、セキュリティ向上のための設定をしましょう。

インスタンス管理画面を活用する!

作成したインスタンス毎に管理することができます。ここではOpen VZの画面で説明します。基本はKVMでもほぼ同様です。
ここまでくるとふだんはSSHで作業しているので、管理画面を使うことはほとんどありません。管理画面にお世話になるのは、ターミナルエミュレータを使っていて何か困ったときがあるときです。

上の図のように、次のことが管理画面でできます。

  1. 停止、再起動(ターミナルエミュレータではできない時のため)
  2. スペック変更(CPUとメモリを簡単に変更できアクセス急増など負荷に対応できる)
  3. スナップショット(ある時点のバックアップデータがとれる有料サービス)
  4. 初期化(IPアドレスの変更がなく、OSの入れ替えなどに使う)
  5. 削除(インスタンス自体の削除)
  6. リソースモニター(負荷などの簡易チェック)
  7. 監視(このあと「カゴヤのVPSメリット」の項目で詳細説明)
  8. コマンド実行

使ってみてわかった、カゴヤのVPSメリットとデメリット

カゴヤのVPSメリット

監視機能が使える


簡単な設定で2種類の監視ができて、異常時には登録メールアドレス宛に知らせるサービスです。

  1. ping監視(インスタンスが正常に動いているか確認できる)
  2. リソース監視(4種類のしきい値を指定して監視し、超えた場合にメールで通知)
  3. スペックの割に料金が安い

    Open VZ の場合は、CPUは3コア、メモリは最大で2GB、ストレージはSSDで80GBもありコスパは最高です。KVMもほぼ同様で、スモールスタートには最適です。
    1か月あたり500円以下のVPSは日本国内には数社、海外では多くの企業が提供しています。それぞれ特徴はありますが、実際に使ってみるとカゴヤのOpen VZの最安プランは500円より高いものの、スペックは相当いいのではないでしょうか

    マニュアルがシンプルでわかりやすい

    筆者は派手で豪華なマニュアルはどうも苦手です(笑)しかし、KAGOYA CLOUD/2 のサポートサイトにアップされているマニュアルは、必要最小限の内容にまとめてあるので、利用が楽です。

    電話サポートの対応時間が長い

    平日は夜10時まで、土日祭も休みなしで電話がつながるのは、いざという時に助かります。問い合わせフォームの利用より、電話の方が圧倒的に早くて楽だからです。待ち時間の目安を見ると、どちらかというと夜間の遅い時間帯が混んでいるようです。

    カゴヤのVPSデメリット

    いろいろ探してみましたが、どうしても発見できませんでした。

    まとめ

    ここまでいかがでしたか。カゴヤのVPSを実際に使ってみた雑感をまとめてみました。いまも筆者にとってカゴヤは地味なイメージがありますが、言い換えれば着実に運営している企業と感じています。個人や小規模の組織向けから、ビジネス向けまでを広く対象とした安定感もあります。
    どちらかというと、カゴヤはスペック重視の中級者以上を対象にしたサービスを提供していると思います。個人的には一番おすすめの業者です。

    ※この記事をお読みいただく際の注意事項
    掲載している操作方法や画像などは、2017年9月時点のものです。その後のVPSサービス自体の変更には、一部対応していないことが予想されます。またこのページの手順でサーバーを構築した際に、もし問題が発生した場合には、責任を負う事ができかねます。あらかじめご了承ください。この記事の内容には、筆者個人の感想を含みます。サービスの利用目的により、雑感が変動することもあります。どうぞご理解ください。

    この記事を書いた人 yama
    ライタープロフィール 企業でWebmasterとして10年間の経験を活かしライター、デザイナー、コーダーとして活動中。情報セキュリティの認証取得経験があり、利便性とリスクのバランスを考えた仕事を心がけている。国内外のVPS(Linux/Windows)を多数利用している。

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